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新しい治療方法

インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が開発されて、インフルエンザの治療が可能になりました。 これらの抗ウイルス薬は、医師の診断と処方が必要ですので、かかったな、と思ったら早めに医師にみてもらいましょう。

抗ウイルス薬による治療
抗ウイルス薬は体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬で、 病気の期間と症状の重さを軽減する効果が優れています。インフルエンザウイルスの増殖を阻害するA、B型に共通な抗インフルエンザウイルス薬があり、吸入薬と経口薬、小児用のドライシロップが使用できます。
A型にのみ効果がある抗ウイルス薬の経口薬もあり、いずれも健康保険が適用されます。ただし、治療効果をあげるためには症状がでてからなるべく早く服用する事が大切です。インフルエンザウイルスは体の中で急激に増殖する特徴があり、早期であればあるほど、体の中にかかえるウイルスの量が少ないので治療効果があがります。
しかし、実際には「たいしたことはない」「今日は忙しい」などといって病院に行くのが遅くなりがちです。
早めに病院に行って医師に相談する ようにしましょう。特にハイリスク群に当てはまる人は、ただちにかかりつけの医師か専門医に診てもらいましょう。


新治療による社会的メリット
インフルエンザは個人の健康を損なうだけでなく、大流行により、仕事の支障がでたり勉強が遅れるなど、社会的にも重大な影響をきたします。
積極的な予防と治療による効果には、さまざまな社会的メリットがあります。


新しい治療法で重症化と蔓延を防ぐことができたら
企業  企業
インフルエンザ罹患者の職場復帰を早め、感染による病欠者を減らすことは、大きな経済的なメリットになります。
罹患者が無理をして出社すれば、かえって悪化して病欠日数が増えるばかりでなく、ウイルスを周囲に撒き散らすことになり、企業全体が重大な経済損失を受けてしまうからです。

学校・予備校・塾  学校・予備校・塾
学級閉鎖などによる学習の遅れを最小限に防ぐことができます。特に、この時期、入試をひかえた受験生にとってインフルエンザは大敵。
ワクチン接種や日常生活で 予防することはもちろんですが、「万一、インフルエンザにかかってしまっても、すぐに医師の診断を受けることで症状を軽くできる」という情報を得ることで、精神的な安心感も得られます。

高齢者施設  高齢者施設
高齢者施設においては、インフルエンザの院内感染を防ぎ、重症化、死亡者を出さないことが、大きな社会的信用につながります。
これまでワクチン接種による予防が困難だった高齢者も、新薬による予防と治療を医師に相談しましょう。また、お世話をする方々の予防と治療も重要な役割です。

幼稚園・保育園  幼稚園・保育園
地域全体での大流行を少しでも食い止めることができます。
乳幼児は成人より長期にわたってインフルエンザウイルスを排出するため、感染源になりやすいといわれています。
また、乳幼児はインフルエンザ特有の全身症状 (頭痛、倦怠感、筋肉痛)が少なく、鼻汁、咳など普通のかぜと症状が似ていることがあり、判別が困難です。
重症化や脳症などの合併症を極力少なくするためにも 、なるべく早く受診をすすめましょう。


監修 長崎大学名誉教授 松本慶蔵
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